あれはすごく便利なのにな、と呟きながらも使い方を教える。





「……ってわけ。分かった?」


「多分!」


「よし、おっけー。」


ポンポンと頭を軽く叩いて玄関に向かう走也。


「いってきます。」


「いってらっしゃい!」


ココは笑顔で手を振った。




パタン。





(急に……静かになっちゃったなぁ……。)