(今なら……離れれるかな?)



試しに押して見るがびくともしない。




ココは諦めた。




そして、



「おやすみなさい、お兄ちゃん。」




と言って目を閉じた。





とくん、とくん…………。



すぐそばの走也の心臓から聞こえる音と適度な体温があったかくて心地よい。




知らぬ間に、ココは寝てしまった。