「……え?」


「だーかーらー!私、走也の妹になるの!走也がお兄ちゃんで私が走也の妹!」


「えっ……ちょっココ……」


「おにーちゃーん!ココの部屋どこー!?」


「ココ……。」


「このドアかなぁ?あっでもあっちのドアも怪しいかも……。」




廊下に並ぶ一つ一つのドアにぶつぶつ言っているココ。



ふっと優しい笑みを浮かべて、走也は1つのドアノブに手をかけた。



「ココの部屋はこれ。」

ガチャッ。



そこは机とイスが一つずつ置いてある部屋だった。