「ところでさ、
なんで実季倒れたの?」

「へっ?」

「冴木が言ってたよ
教室に行ったら田原が倒れてたって」

なにぃ?
誰のせいだと思って…

いや、でも
ここは誤魔化さないと

キスされて倒れたなんて
口が裂けても言えません

言ったら冴木にどんな目に合わされるか…

それに恥ずかしいし…

と、とにかく話合わせなきゃっ!!

「いやぁ〜
今日早く行ったんだけどね…
疲労で…☆」

「疲労〜…?」

なにその疑いの目は!

「怪しい…」

「怪しくないよっ!!
ホントに疲れてて…」

私って嘘つくの下手…?

「実ー季ー?
ホント〜?
私ホントの事教えてほしいなぁ〜♪
冴木となんか関係あるでしょー?♪」

す、鋭いっ!

「…実はねぇ?」

本当の事言うことにした☆

だって美里を騙せる気しないし
冴木にバレなきゃOKだし

「うん?実は?」