天国の武に告ぐ

一週間が過ぎたあっと言う間だった


家を出るとき忘れものは無いかを確認した。プレゼントのゴーグルはブルーの縁取りがある競泳用のものだった。


家をでてしばらく自転車をこいで坂を下った高級住宅地に武志の家はあった。


「こんにちはお邪魔します」

もうすでに人が沢山来ているらしく一杯に靴が散乱していた


入って行くと武志の母親が出迎えてくれた

遠慮しないでゆっくりしていって下さいね

そう言い終わると武志の母親は奥に入っていったエリートの家庭らしく優雅な身のこなしをする母親だった