揺らぐ幻影


女の子はオシャレが好き。

自分でギャルだと主張する者は、教室では『勘違い』『半端』だとされており、

女子の中でギャルかどうかは自称ではなく、誰かが決めることなのだそう。


『ナントカちゃんってギャルだよね』、『A組のギャルの、ほら、ナントカちゃん居るじゃん』など、

他人が自分の話をする際に、ギャルと指していたら、ギャルに認定されたことになるのだとか。

要するに、人にキャラクターを認められてからこそのギャル。


そんな人目をひく自信満々きらびやかな彼女らは、逆に自分を偽ることも可能で、

明るいキャラに染まり、本当の性格を隠し、過剰にお化粧をして素顔を変える。

派手な服に身を包み、豪華な髪をして、まあまあ着飾れば誰でもギャルになれるって訳だ。


ほら、女の子は色々と難儀で、見た目より苦労していたりするから繊細ハート。


そのファッションが単純に好きだから属しているはずが、

もしかすると、そのファッションに見合った人になりたい願望の武装かもしれなくて、

要するに見た目だけのキャラクターなんてあてにならない。


近藤が好みのファッションにこだわりがあるにしろ、容姿と性格は違うのだから、

気にしなくていい。
気になるけれど、ファッションのみに固執しては先に進まない。


  大丈夫!

余談なのだけれど、結衣は中学の頃、なぜかギャルだと呼ばれていた。

単純に仲良しグループが派手な子で形成されていただけで、

結衣自身にはギャル要素は皆無だったのに何故。

……つまり、なんだかもうよく分からない。

意味が分からないことに悩んでいる時間が勿体ない。


この苦悶は愚痴に似ているイコール無駄だ。

不満ばかりを零す人は、解決する気がゼロ。
ずうっと文句ばかり垂らしていたいだけ。

昨日の結衣は悩んでいると言いながら、それはずうっと甘えていたいだけだった。

打開策を編み出す意識がないなら、非生産な時間となる。

ずっとずっと呟く文句や愚痴や不満を悩みにすり替えて、努力を怠りたいだけなんて欝陶しいったらない。


易しく言えば単純、これからも毎日をテキトーに頑張れば良いだけの話だ。