君はあの月をみていますか?

4月になった。
まだ寒さが残っている。
そして花の匂いが、かすかにする季節。
君と出会えた季節。

まだ小学校6年生。
一応付き合った人はいる。
友達もそれなりにいて楽しい生活。
そんな中、友達からあるサイトを教えてもらった。
それはネットで、生活シュミレーションゲームができるとこだった。
ここでは、恋人を作ったり、働いたり、家を建てたりできる。
すぐに興味がわき、やりはじめた。
名前は・・・「まゆ」にする。
なかなか、いい名前が出てこなかったからだ。

まず一番にやりたいこと、それは
「ゲームの中で恋人を作りたい」
なぜたがそう思った。
まぁ現実に両思いの彼氏がいるのだけれど・・・。
そのこは、最近まったくメールをしてくれなくて、
本当に、付き合っているのかよくわからない。
メールもくれないし、話しかけてもくれない。
たぶん、それが一番の原因だと思う。

「あ゛ー早くラブパラたまんないかなー」
ここではラブパラが200たまらないと、恋人ができない。
「すぐたまるよ!さとみも協力するしー」
そう言ってくれたのは、親友の「さとみ」。
クラスは離れたが、ずっと仲良しだ。
一番の支えである。

今日の夜家に帰ると、さとみからラブパラがたまる物が送られていた。
すぐにお礼のメールをしたい。
でも寝る時間だし、携帯も行方不明・・・。
こんな時にかぎって。。。
そうやって、どんどん地道に頑張っていった。
すると、なんとか200たまった!
涙がでるほど嬉しかった。
さとみにすぐメールをする。
「200いったよー!ってかマジありがとッ♪(*^□^)v」
送信っと☆
待つ時間がすごく長く感じる。
ピロリーン。ピロリーン。
意外と早く返事がきた。
「よかったぢゃん!!やっと彼氏できますねー↑」