「……ねぇ、いつまでこうしてればいいの?」


 図書室の例の場所に向かい合って座るなり、一時間は軽く経っていた。


 男の子ってこんなにもオクテなの?

 それともタイミングが見つからないっていう事?


「……ごめん」


「いいけどさぁ……これ以上遅くなると帰るよ」


 それを聞いて悲しそうな顔をした達也を見ると少し心が痛むけど、いつまでもこんな所に居たって仕方ないじゃん。