甘く・深く・愛して・溺れて

あたしが選ぶのは、



間違いなく、隆司でもなく、他の誰でもない、



この人なのに…………。



『先にどっかで飯食うか?』



手慣れた手つきでハンドルを握りながら、



助手席に座るあたしの顔をチラっと見て言う。



『…うん』



あたしが頷くと、



『了解!』



そう言って、



信号待ちのタイミングで、あたしに軽めのキスをした。



あたしの大好きな人。



大好きだから、そばにいたい……



それが、この龍崎空人(りゅうざきそらと)。