甘く・深く・愛して・溺れて

目の前にはどこまでも続く一面の夜景。



キラキラと瞬く光を見下ろしながら、



あたしは気持ちを言葉に出来ないほど固まっていた。



『この景色を月美に見せたくてさ』



…………綺麗すぎて…



『会えなかったお詫び…。前に夜景見たいって言ってただろ??』




あまりにも嬉しくて……



『ん??うわっっ…泣いてんのかよ??月美??どしたっ?嫌だった?嬉しくなかったか…』



空人があたしの涙に気づくまで、



泣いていたことにも実感がなかった。



それくらい、嬉しい空人からのサプライズだったから。