甘く・深く・愛して・溺れて

帰り道は、なんとなく疲れもあって、



俺からは特に綾瀬月美に話し掛けることもなく、



バスと電車を乗り継ぎ、朝待ち合わせた駅に着いた。



今日気づいちまった、この気持ち。



……俺はここで封印しよう。



笑顔で俺に手を振る綾瀬月美を見て、そう思った。



『隆治、おかえりなさい!お腹すいてるかしら?ご飯出来てるわよ♪』



家に着くと、珍しく母さんがいて、



台所からは、美味そうな飯の匂いが漂っていた。