甘く・深く・愛して・溺れて

『うん…まぁ、少しはね』



なんだか曖昧な言い方をして微笑む綾瀬月美。



『そっか。まっ、きっと兄貴には伝わったんじゃね?よかったじゃん』



でも表情を見る限り、穏やかな顔をしてるし、



直接会って二人で話をした時間は、



こいつにとっても、兄貴にとっても意味があったはずだ。



『どうする?帰るか?それとも、せっかくの海だし、もう少しいるか?』



俺が携帯で時間を見ながら、そう言うと、



綾瀬月美は少しの間、海を見て、返事を考えているようだった。