甘く・深く・愛して・溺れて

走ってこっちに来るのは、この店員に負けないくらい日焼けした兄貴。



ってか…この前見た時よりもずっと黒いし…。



『おぅ!久しぶりだな…』



俺なんか視界に入れてねぇんじゃねぇかってくらい、



兄貴は真っ直ぐに綾瀬月美と見つめ合うように視線を重ねる。



『…隆司…』



あんなに兄貴に会いたがってたくせに、



綾瀬月美もなんだかすげぇぎこちねぇし…。



『兄貴に頼まれた荷物、持ってきたぜ。CDやら本、タオルや衣類なんかも入れといた』



立ちすくむ綾瀬月美の背後から顔を出した俺は、



兄貴に持ってきた紙袋を差し出した。