甘く・深く・愛して・溺れて

綾瀬月美の手から俺の手の平に戻ってきたストラップ。



俺は手早く携帯に取り付けながら、



メールじゃなく、結菜と…直接話をしよう……そう思った。



バスを降り、少し坂道を歩くと海が見えてくる。



見渡す限り広がる藍色の海……ここからの景色は最高なんだ。



俺の後ろのほうで綾瀬月美もその景色にみとれて、足を止めていた。



兄貴のいる海の家も見える。



兄貴と会ったら、綾瀬月美はどんな顔すんのか…俺には見せねぇような笑顔とか…?



海を見つめる綾瀬月美の横顔を見て、なんとなくそんなことを思っていた俺。