甘く・深く・愛して・溺れて

バスに乗っている間も、



自然と俺の意識は綾瀬月美に向かっちまって、




そんなことに全く気づいてはいない、



こいつの鈍感さに安心したりして、ひたすら冷静な俺を保った。



マジで……俺…どうしちまったんだろうな…?なんて考えながら、外を眺めた。



しばらくすると車内から見える景色が徐々に変わっていく。



バスは緑の多い山道を走り抜け、



その山を越えると窓からは潮風を感じるようになった。



この分だと予定通り、兄貴の所に着きそうだ。