甘く・深く・愛して・溺れて

『ついて来れば分かる…』



『だけど…。どれくらい時間かかるのかなって…』



何も詳しいことを隆治君に聞いてないし、知りたいのは事実。


すると、ずっと外を眺めていた隆治君の視線がやっとあたしに向いた。



『この後、今の彼氏にでも会う約束あんのか?』



『そうじゃないけど…』



『じゃあ時間気にすることねぇじゃん。説明すんの面倒だから…』



黒髪の間から見えるあたしを見る隆治君の目。



人を引き付ける深い色と、



それを自ら拒む雰囲気を感じた。