甘く・深く・愛して・溺れて

だけど、紗耶香さんは微笑むような表情を見せた。



……泣いていたのに、どうして?



あたしが、そう思った瞬間、



真っ直ぐに空人だけを見て、あたしのことは視界に入れてないかのように、



ゆっくりと立ち上がり、空人に近づいた紗耶香さん。



そして……………



『私…妊娠してます…空人さんの赤ちゃん…が…私のお腹にはいるんですよ…』



『…………』



『それでも私と別れ、この子を選ぶのですか……?』



そう言い終わると、まるで勝ち誇ったような顔で、紗耶香はあたしを睨んだ。