『そう!恋愛はもちろん、何事にもお前は前向きになれ!って…』



『へぇ…』



『だからあたし…いつも明るくいれたんだと思う…。隆治のことも無理して忘れなくてもいいやって思えた…』



いつもテンションが高くて元気だと思えてた結菜だけど、



結菜には結菜なりにそうやって乗り越えてきたものがあったんだ。



『だから月美には隆司を選んでほしかった…。隆司となら絶対に月美は幸せになれるよ?』



結菜は、はっきりと、そして力強く、そう言い、



『でも月美は…隆司じゃ…駄目なんだよね…』



と、最後は悲しげな目であたしを見た。