甘く・深く・愛して・溺れて

きっかけは結菜が隆治君に一目惚れしたことから始まった二人。



『あいつ…引っ越す日にあたしに言ったのよ…』



「結菜のこと好きだけど、離れたら今みたいな気持ちでずっといられるか分からない…ゴメン…」



その隆治君の言葉に、結菜は、



「あたしは…ずっと好き…。隆治と別れるとか考えらんないっ…それなら、今、嫌いになってくれたほうがマシだよ…」



と、無理やり作った笑顔を添えて、言った。



すると、少しの沈黙の後、



「……じゃあ…嫌いだよ…。俺…結菜が嫌いだから……だから…さよならだな…元気でな…」



と、言い終わると、隆治君は結菜に背を向け、その場から去って行った。