甘く・深く・愛して・溺れて

『結菜…この人知ってるの?』



あたしがそう聞くと、結菜は苦笑いして、



『うん。こいつね、隆司の弟なのよ!ねぇ、隆治?』



なんだか曖昧な答えを返した。



『だから何?さっきも言ったけど、兄貴のことは俺も知らねぇ。それに知ってたとしてもお前に教える必要あんのかよっ』



隆治君はますます気分悪そうにして、ドアのカギを開けた。