甘く・深く・愛して・溺れて

そんな彼女の姿に、今まで感じたことのないような感情が空人に芽生える。



………それは、



彼女は他の女達とは違う。違いすぎる。



しっぽを振って、寄ってくる香水くさい女とは違うってこと。



この子を守ってやりたい。



この子を笑顔にしてやりたい。



『俺は会いたいと思うから、君と会ってるんだ。君とはこれから長い付き合いになるね』



空人の言葉に彼女は戸惑いの表情を見せながら、


『私でいいんですか?親同士が決めたこと…嫌なら断ってください…』



と、か細く、つぶやいた。