甘く・深く・愛して・溺れて

『私…空人さんが好きです…だから…だから幸せになってもらいたい…無理してほしくないんです』



真っ直ぐに空人を見上げる彼女を、



その時、初めて愛しく思えた空人。



一流企業の令嬢ともなると自由に恋なんか出来っこなくて、



狭い鳥カゴに入れられて、日々監視されているような毎日。



そんな日々の中で、彼女は空人と出会い、空人に恋をした。



そして、このまま婚約者として、結婚を願うよりも、



空人には本当の幸せを掴んでほしいと、



自分が身を引くことを決意した彼女。