甘く・深く・愛して・溺れて

『空人に興味がなかったら、こうやって一緒にいたいとか思わないよ』



『でも、今までさ、月美って、俺のこと何も聞こうとしねぇし、他に女がいるって言った時も全然余裕そうにしてるしさ』



空人は、その綺麗な顔で、あたしをじっと捕らえながら、わざと口を尖らた。



『月美のそんな反応、態度…結構ショックだったりしてさ……。俺、ひと回りも月美より年上なのにな…かなり格好悪りぃよな』



もし…もし……あたしのこと…本当に空人がそう想ってくれてたなら、



『……嬉しい…空人っ』



あたしだけじゃなかったのかな。



『うぉっ…月……美っ』



あたしは勢いよく、空人に抱き着いた。