次に目に入ったのは老夫婦の二つ前の席に座っている男性と少女。おそらく父と娘の親子だろう。娘だと思われる少女は美味しそうに飴を舐めている。おそらくトンネルに入ったときに聞こえた声はこの少女だろう。隣に座っている男は顔を窓側に傾け寝ていた。


一番後ろの長い席に座っている男女は、おそらくカップルのようだ。まだ若い。男は見た感じは爽やか系で短髪で髪も黒い。おそらくまだ未成年だろう。女の方は胸まである長く茶と黒の混じったような髪で顔立ちも綺麗に整っていて大きな目めが印象的だ。そして女も未成年のようだ。


全員を観察し終えてふと前を見ると、ちょうど直線の道が終わっていた。慣れた手付きハンドルを回し曲がり道をキレイに曲がる


もう屋敷は目と鼻の先だ。運転手は一息ついて気合いを入れ直し、屋敷へとバスを走らせた。