狼少年とウサギ少女。

―呆れられたのかな。

嫌われたかな…
私は、公園のベンチでうずくまった。

このまま、嫌われて遊べなくなったらどうしよう…

嫌だ、そんなの… いやだよ、そんなことになるくらいならストラップなんていらない

なにもいらないよ…


「…何してんの」

頭上から、聞きなれた声が聞こえた。

「…え…レイくん? なんで…帰ったんじゃ…」

「なんでそーなんだよ…俺がお前置いて帰るわけないだろ」

彼は苦笑いをして、
手に持っていたものを私にみせた。