鶏冠頭の不良


「俺さ…」

夜道に響く鶏冠頭の低い声

「ん??」

「親父はいいひんもんやと思っててん…

母親は親父について何も話さんし、てっきり死んだんや思て、結構、悲しかった…

親父がいたら孤独な気持ちにならへんかったんかな??とか、メッチャ考えてた…」

やっと弱音吐いてくれたな…

「母親が、何で育児放棄してるんか聞いたことあってん

んなら“育てんのが面倒や”って…

だからな、自分の事は自分でしよ思て頑張った

でも、母親は何も変わらんかった…」

…なんで母親は、そんなに頑張ってる鶏冠頭を見ても、何も思わんのやろ??