二藍蝶

毎日、起きては空を見上げて
日が沈めば眠り、そして起きる

この、繰り返し・・・

生きながら死んでいる俺には
何も聞こえない。

そんなある日、テレビで藍の
特集を見た。

俺の瞳に熱い物が
込み上げてきた。

「アイ、やっぱ
 お前、すげえじゃん」

部屋に入ってくる、厘。

「何、アニキ
 彼女のファン?」

涙を右腕で拭う、浬。

「まあ、そんなもん」

「昔の彼女だったりして?
 ・・・マジかよ」

「昔の話だ・・・」

『死んだりしないから・・・』

お前に比べて、この俺は・・・

あの日喧嘩をして、俺はお前に
偉そうなことを言ってはみたが

夢を捨てたのはお前でなく

俺だ・・・

動かない体を理由に・・・