二藍蝶

「ただいま
 リン、帰ってたの?
 
 そんなところで
 何してるの?」

「母さん、俺、どうしよう」

「何・・・?」

二階の部屋

ドアを開ける・・・

「リン、帰した女
 
 背は、高い?
 髪は、長い?

 何か、言ってた?」

窓側に置かれたベッドに
横たわる貴方は、窓から
見える空を見つめていた。

病院で使うような意味不明な
器材・・・車椅子・・・

「どうして

 わたし
 
 何も知らないの?」

私の声に、貴方がこちらを見た

涙が溢れて、流れ落ちる。

「藍・・・」

私は、ゆっくり貴方に歩み寄る

「来るな・・・
 今すぐ帰れ
 
 ・・・帰れよ」

貴方の声が、泣いてる・・・
 
私は、今日まで
何やってたんだろう?