ある場所に辿り着く・・・

都会とは、全く違う
穏やかな風景に澄んだ空気

この場所に、降り立った彼

何だか、不釣合い・・・

彼は、自転車に跨る。

ここに来て、自転車なの?

そんなぁ・・・

彼を見失っちゃう。

この靴じゃ、自転車の後を
走って付いて行く訳にも
行かない。

その時、バスが停留所に
停まった。

一か八か・・・

私は、賭けてみる。

バスは、彼が自転車で走る道
を追いかけて行く。

私は、夢中で彼の姿を
見つめる。

追い越しては、追い越され

前を見ては、後ろを見る。

何だか、楽しくなってきた。

しばらく道なりに進むと
彼の自転車が右に曲がった。

私は、次のバス停で
慌てて降りて

小走りで、遠くに見える彼
の姿を追った。

そして、私は辿り着く・・・