二藍蝶

その言葉で目が覚めた・・・

藍は、取り乱す事なく冷静に
俺の言葉を受け止めていた。

そして、悲しげな表情で
俺を見つめて呟いた。

「知ってる・・・」

その言葉は、俺の胸を
締め付ける。

お前が、俺に言って欲しかった
であろう言葉を、俺は
言ってやれない。

俺は、お前を傷つけるだけ
傷つけて

また、お前を捨てた。

部屋を出て行く、お前は
最後に一言だけ・・・

「死んだりしないから・・・」

閉まるドア・・・

終わりは、いつも簡単。

二人に残されるのは

心に刻まれていく傷。

傷口は深く深く

どす黒い、血が流れ出す。

苦しい・・・