二藍蝶

藍は、布巾を置いて
今度は、寝室へ向かい
クローゼットを開ける。

クローセットの中は
綺麗に片付けられている。

それもそのはず、ついさっき
片付けたばかり・・・

それなのに藍は、浬のスーツ
を取り出して、ベッドの上に
置いていく。

「藍、どうした?」

「汚れたスーツ
 クリーニングに出さなきゃ」

スーツに触れる、その手を
止めさせる、浬。

「さっき
 出して来たんだろう?」

「出してないよ
 序でに、買い物してくるね」

藍の両肩に、両手を置く浬は
藍を、じっと見つめる。

「藍、しっかりしろ
 買い物は、さっき
 済ませたろ」