二藍蝶

自転車を押しながら
背を向けて黙って歩き出す
浬。

貴方は、何も話さない・・・

貴方を失望させたのは、私。

部屋に戻ってからも二人は
何も話さずに離れた場所に
いた。

浬は、今
ソファーで横になっている

瞳を閉じて
私を、見てくれない。

こんな筈じゃ・・・

貴方に、私の存在を
消されたようで悲しい・・・

悲しくて、涙が溢れる。

涙は、止まらない・・・

キッチンのシンクの前に立ち
浬に気づかれないように
泣いている、藍。