二藍蝶

浬の、視線の先・・・

弦も、その光景に気が付いた

「アイツ、何やってる
 車、横に寄せろ」

横づけした車から、降りよう
とした弦の肩に手を置く、浬

「しばらく、待ってやろう」

「いいのか?
 
 カイリ
 お前、ルイの気持ち
 知ってたのか?」

「ああ、ルイが藍に
 惚れてる事は知ってる
 
 藍と接する時の
 アイツの態度
 目を見れば分かる」

ギラついた瞳が、優しくなる

「セキ、お前が分かるぐらい
 だからな・・・」

「まあな・・・」

塁に抱かれる、藍・・・

藍の姿勢は、直立不動のまま
塁に触れる事はない。