涙を堪えて、そう言って退ける
藍の唇に、浬は口づける。

熱い口づけ・・・

離れる唇・・・

浬の鋭い瞳・・・

「黙れよ

 言われなくても
 遣って退けてやるさ
 
 お前は、俺が守る
 好きなだけ、俺の傍に居ろ」

眠りに着く前

浬は、言う。

「お前が、男だったらな
 
 俺より根性据わってそう」

「男だったら、あんな事も
 こんな事もできないよ」

「あんなこと、したい」

藍に覆い被さる、浬。

藍を抱きしめて眠る。

寝返りを打つ貴方の背中に
額をあてて、私は涙を流す。

死なないでね、カイリ。