二藍蝶

「何、言い出すのかと
 思ったら、やめてよ・・・
 
 貴方はもう、私の気持ちを
 知ってるでしょう?」

『ずっと、傍にいるよ』

『私を、今すぐ
 連れて帰って・・・』

真っ直ぐな瞳で、藍は見つめる

浬・・・

貴方だけを・・・

「この場所以外、私には
 もう帰る場所は無い」

「藍・・・」
 
「貴方のこと、私は何でも
 知ってるよ
 
 今が、どういう状態で
 どれだけ大切な時なのか
 知ってる

 本当なら、貴方の言うとおり
 この場所に、私は居ない方が
 いいのかもしれない
 私の存在が、貴方の邪魔に
 なるかもしれない

 でもね
 それでもね、カイリ

 私は、この場所に居たいの
 この場所で、貴方が帰って
 来る時を待っていたいの」