二藍蝶

『お前を巻き込みたくない』

いい加減にしてよ・・・

もう、ずっと以前に私を
巻き込んだのは貴方でしょう?

涙と共に、私の想いが
込み上げてくる・・・

隠した涙・・・

閉じ込めた想い・・・

出掛かった声を、私は
飲み込む。

藍、待って

冷静になるの・・・

絶対に、泣いちゃ駄目だよ。

絶対に、言っちゃいけない。

冷静になって
浬の話を聞かなくちゃ。

ここで泣いたら、今まで
隠した意味が無くなる。

貴方は、煙草を灰皿に捨てて
私を見つめる。

「藍、聞いてる・・・?」