二藍蝶

同じ屋根の下に弦が
眠っている。

いつもの貴方なら、きっと
こんな時に私に触れたり
しないだろう。

今日の貴方は、いつもと違う

私は声を殺して、浬に
抱かれた。

貴方は、煙草を吸いながら
私に背を向けて呟いた。

その背には、黒龍・・・

「藍・・・
 明日から、しばらくの間
 離れて暮らした方がいい」

漂う、煙・・・

煙草の香り・・・

「何、それ?」

「この場所が奴らに分かるのも
 時間の問題だ
 
 セキの件があって、調べたら
 やっぱり、俺のマンションにも
 数人、灰塚組の連中が
 俺の帰りを首を長くして
 待っているらしい

 この場所が奴らに知られれば 
 お前の身が危険だ

 お前を巻き込みたくない」

今更・・・何・・・