二藍蝶

「良かった・・・
 あっ、良かっただなんて
 セキさんに悪いね」

微笑む、浬。

「晩飯、何?」

「チキンのトマト煮込みと
 サラダ」

「うまそう
 
 藍、今日は何してた?
 仕事休みだったのか?」

冷蔵庫から
ビールを取り出す浬。

「う、うん・・・
 
 掃除、してた」

「どおりでキレイだ」

「ここは見ないでよ
 後で片付けるから」

調理器具など散らかった
調理台に、シンク。

浬は笑いながら、弦の元へ。

浬の話す声が聞こえてくる。

笑う声が聞こえる・・・

それだけで、私は嬉しくて
涙が溢れる。