藍の頬を流れる綺麗な涙を
バックミラーで見てしまった
舎弟には、藍にかける
言葉が無い。

『絶対、大丈夫』

そんな無責任な言葉

・・・言えない

深い闇に支配された

時の狭間

幾度と愛し合った

この場所

ベッドの端に、腰を降ろす
貴方の前、少し離れた場所
に、私は立つ。

あなたと、わたし

黙ったまま、見つめ合う。

『今すぐ、遣りたい』

酔いが少し覚めた貴方の
甘い瞳が私を見つめる。

貴方の瞳に映るのは
この私、ただ一人だけ・・・