二藍蝶

前だけを見つめ
運転する、浬。

「俺が選んだ道だ

 怖くなんてないさ」

俺は自分に言い聞かせる。

俺自身を奮い立たせる。

俺にしか、組は救えない。

浬の鋭い眼差し、横顔を
見つめながら、藍は
もう、何も言えなかった。

貴方がもしも、この場所から
逃げ出したいと言うのなら
私はどこへでもついて行くよ

一緒に行くよ・・・

全てを捨てる・・・

掴んだ夢も、栄光も
輝かしい未来も、全て捨てる

ねえ、カイリ・・・

貴方は、捨てられる?

きっと、無理・・・

捨てて欲しいと
口にしてしまったら

捨てられるのは、私だ。