二藍蝶

「藍から伝言
 お前の奢りならいいってさ」

「ちょっと、カイリ
 私、そんな事言ってない
 ・・・・・・」

「じゃあ、言ってやれよ」

藍の耳元、口元に自分の
携帯電話を合わせる、浬。

電話から聞こえる、弦の声。

『アイちゃん
 何、食べたい?』

「おいしい、お肉が
 食べたいです」

運転席で笑う、浬は
携帯電話で話す。 

「そういう事・・・
 
 この間の店で待ってる
 早く、来いよ」

通話は切れて、走り出す車。

「セキにうまい肉
 食わせてもらおうぜ
 
 腹減った・・・」