二藍蝶

「組長、アンタと話がしたい
 
 すぐに終わる

 ここ、開けてや」

開かれた、ドア。

馨は、助手席に座った。

「とんだ所を、見られてもたな
 
 察しがついたやろうとは思う
 けど、うちの組は、灰塚組と
 この度、手を組んだ

 近く
 アンタの組を潰しにいく」

「そんな事を
 俺に話していいのか?」

「なぜ、盃を断わったりした?
 お前に勝ち目は無い」

方言が標準語に代わり
少し困った表情を浮かべる
馨は、話を続ける。
 
「組を守る事も、組長の役目
 負けると分かっているのに
 戦争を行う奴はいない
 
 組長としてのプライドか?
 
 粋がるなよ
 お前のエゴで、潰される組が
 あったもんじゃねぇ・・・」