一度は、藍を捨てて
この世界を選んだ。

俺は、間違ってなどいない

ここで、命が終わっても
俺は、後悔しない

薬が効いたのか、藍は
すやすやと寝息をたてて
眠る。

お前の寝息を聞きながら
俺も瞼を閉じた。

俺は、間違っていない?

俺に、後悔などない?

本当に、そう言える?

俺は、夢を見る・・・

二藍色の蝶々が一頭
ヒラリヒラリと飛んでいる。

その時、俺の瞳に映る

一頭の蝶々が
二頭の蝶々に分かれた。