二藍蝶

「いつ頃
 出来上がるかなぁ
 早くしてほしい・・・」

「鎖だけだから
 すぐにできるさ」

不安だよ・・・

指先で何度、首元に触れても
ネックレスは無くて

浬を想って生きてきた私の事

あなた(ネックレス)は
知ってる。

錆びた鎖も全て、大切な物。

何だか、寂しい・・・

早く、私に返してほしい。

あのままの、元の姿で・・・

買い物を続ける間、私は
いつも合ったはずの物が
無いことに囚われていた。

たかが、ネックレス
誰もがそう思うだろう。

でも、私には・・・

「藍、行きたいところある?
 アイ、聞いてる?」

「あっ、ごめん、何?」