二藍蝶

「カイリ
 
 今なら、誰も見てないよ」

貴方の唇が、私の唇に触れた

甘い味と苦い味が混ざって
口の中が、すごいことに
なっちゃった。

「二ガ(苦)、甘いって
 おいしくないね」

浬は、笑う。

「カイリ、あのお店
 覚えてる?」

「ああ、ネックレス
 買った店だろう」

私は鞄からリップホルダー
を取り出した。

くたびれた、黒猫にパンダ。

「この子達も買ったよ」

「まだ、持ってたのか?」

「うん
 カイリに貰った物だもの

 大切にしなきゃ」