鍵が開く音と共に

ドアは開き

この俺に纏わり付く女。

「カイリ、おかえり」

「ただいま」

「ちょっ、何?
 カイリ?無理だよ
 重いよ、私」

藍を抱き上げる、浬。

「じっとして
 重くねえよ」

ベッドに、二人きり・・・

藍は、オールバックにした
浬の黒髪に細い指を通す。

口づける二人・・・

貴方の髪が乱れる。

貴女の愛が溢れる。

愛しい人・・・

夢見て眠れ・・・

わたしの傍で。