二藍蝶

神前の隣に立つ男は言う。

「会長、ほんまに
 宜しんですか?」

「ああ
 つべこべ言うとらんと
 帰るぞ」

組員を引き連れて、帰りかけた
神前の歩む足が止まる。

奴は、振り返る。

「八代目

 近いうちに
 寄せてもらうわ

 首洗って待っててや」

「ああ
 いつでも来いよ」

店の外・・・

待たせてある車に乗り込む
神前に声をかける子分。

「会長、ええんですか?
 このまま引き下がって

 なんやったら、今ここで
 遣ったたらどない・・・」

「アホか
 そんなん、ちっとも
 おもろないやろう
 
 どないして、遊んだろ?」