二藍蝶

辺りは、その言葉に驚き
ざわつく。

会長役を演じていた男は
浬に一例、彼に一例した後
後ろに下がる。

真中に立つ男・・・

そこが、アンタの居場所。

その方が、しっくりいく。

「俺が、神前 智隼だ
 (カンザキ チハヤ)

 このような場を
 ご用意頂き
 ありがとうございます

 貴方のお噂は関西にまで
 届いていますよ」

礼儀正しい、男・・・

神前は、口元を緩めては
いるものの、瞳は決して
笑わない。

その瞳の、ずっと奥深くに
修羅が棲む。

畳の香りと、煙草の香りが
入り混じる、この部屋で
話は始まる。