二藍蝶

その男は、会長の隣で目を
ギラつかせ、俺を見つめている

年は、30代後半から40代
あたり。

猫のような瞳に、無精髭
長髪が似合う男。

俺達は、視線をぶつける。

「ところで
 八代目さんは?」

その男は、会長らしき男の
耳元に、こそっと話した。

「ほう、貴方が八代目・・・」

「タカツキ カイリだ」

俺は見つめる、その長髪の男を

右側の口角を上げて
男は微笑する。

会長らしき男の肩に手を置いた

「もうええ

 八代目さんには
 何もかもお見通しや

 芝居は通用せえへん」

「はい、会長」