二藍蝶

その頃、藍は洋服を着替え
メイクを済ませ、撮影の順番
を待っていた。

携帯電話の受信音。

浬からのメール・・・

こっそりと開く、藍。

『件名
 愛してる
 
 本文
 帰りは遅くなる先にねてろ』

相変わらず、浬は
メールが苦手。

ただ一つ、上達したのは

件名に
『愛してる』の言葉。

「アコさん、ごめん
 すぐ戻ります」

嬉しくなった私は、スタジオ
を抜け出して廊下から、浬に
電話をかけた。